Q Light Controller Plus - User Documentation
Index page
ArtNet plugin 入力 / 出力
導入
QLC+ ではネットワークを介してパケットの送受信をするArtNetでの入力 / 出力をサポートしています。
Linux, windows, OSX(macOS)のシステムを利用して通信するため、専用の機材は必要ありません。
Artnet pluginは、複数のネットワークカード・仮装アドレス・ループバックアドレス(127.0.0.0)・複数のネットワークからの複数のuniverseにおける送受信をサポートしています。
デフォルトではArtnetは選択されたネットワークインターフェス(例: 102.168.0.255)で6564ポートを使用してUDPでブロードキャストアドレスで通信します。ループバックアドレスに通信する場合は1270.0.0.1を使用して送受信を行います。
同じインターフェス上で複数のユニバースを送受信する場合は、デフォルトでniverse番号から1を引いた数値と等しいArtnet Univerese IDで通信します。
例えば:
QLC+ Universe 1 --> ArtNet Universe 0
QLC+ Universe 2 --> ArtNet Universe 1
...
QLC+ Universe 8 --> ArtNet Universe 7
* Artnet universe IDは0からの連番です。
* eDMXやODEなどのArtnet nodeではArtnet universe IDは0からの連番でないと正常に動作しません、そのためQLC+上のuniverseとの数値が1ずれる仕様になっています。
上記の設定で正常にネットワークの通信ができない場合は、次の章を参考にしてください。
構成
Artnet プラグイン設定
Universes Configuration: afterQLC+でartnet入力もしくは出力にチェックを入れた後、artnetの設定を変更することができます。
入力として使用する場合は設定する項目は少ないですが、出力として使用する場合は以下の設定を変更できます。
- IP Address: Artnetの送受信に使用するIPアドレスを設定します。
デフォルトではブロードキャストアドレスが設定されています(ホストアドレス部が255になります)。また、ホストアドレス部を1-254のいずれかに設定するとArtnetはユニキャストモードで送受信をします。
もし、あなたがリピーターハブを使っている場合は出力IPアドレスの設定は無関係に全ての機器と通信をします。これは、リピーターハブを使っている環境ではブロードキャスト・ユニキャストには違いがないためです。
一方、スイッチングハブを使う場合は全ての機器がIPアドレスに関連ついているため、ユニキャストを用いてネットワークの効率化を図るケースが多いです。
※: 同一ネットワーク上で同じ出力IPアドレスには設定しないでください、ネットワークループが発生する可能性があります。
QLC+を実行しているコンピューター上のArtnet nodeと通信するにはループバックアドレス(127.0.0.1)を設定してください。
- ArtNet Universe:
設定を変更することで、任意のArtnet universeでの送受信ができます。
- Transmission ModeArt-Netの送信モードを切り替えます。
"Full" 全てのDMXチャンネルを固定クロック(50Hz)で送信します。
これは、約200Kbit/s の転送速度に相当します。
'Partial' 1ch目から使用されているDMXチャンネルまでのみを送信します。(例) 50chをスタートアドレスとするフィクスチャーの3ch(50~53ch)を操作すると、Art-Netでは、先頭の1ch~53chまでしか送信しません、これにより通常よりもリフレッシュレートを上げることができます。※ フィクスチャーがこの機能をサポートしているかどうか確認してください、対応していないフィクスチャーにこの機能を使用すると正常に動作しない可能性があります。
デフォルトでは使用できないフィクスチャーなどの設定データはQLC+ワークスペースで管理され、マルチプラットフォームへの移植性の向上などに使用されています。
Nodes Tree: このタブでは、ネットワーク上に検出されたArt-Net機器の一覧を表示しています。
QLC+自身がかならず表示されています。
この一覧に表示させるにはArtPoll / ArtPollReply message に対応している必要があります。機器が表示されない場合はArtPoll / ArtPollReply message に対応しているか確認してみてください。
※ Nodes Treeに表示されない場合でもArt-Net自体の通信は行うことができます。
eDMX(DMXking社)・ODE(ENTTEC社)
eDMX(DMXking社)・ODE(ENTTEC社)を使う場合には、Art-Netの設定を支援するツールがあります。ツールを使用することで、QLC+との入出力に関してベストな設定をすることができます。
例えば、eDMXを使ってQLC+からuniverse3を最初のポートに出力したい場合は、以下のツールを使用してデバイスのuniverse address を2に変更する必要があります。
各ツールへのリンク
DMXKing eDMX Configuration tool
ENTTEC Node Management Utility
動作確認済み機器
QLC+では以下の機器・ソフトウェアが正常に動作することを確認しています。
Version: 4.12.6 (64083e3c7) Last update: 2022-08-28 10:10:28 +0200